~日本書字文化協会機関紙 No95~
令和4年(2022年) 2月-3月併号

◇大平恵理会長ご挨拶
◇書文協創立12周年
◇第10回伝統文化大会審査会を開催
◇大臣賞・名誉大賞受賞コメント集
◇第7回臨書展予定
◇長野秀章先生連載,指導者ライセンス試験実施

 

 

第7回臨書展 
4月22日必着で開きます。優秀作品展は東京都青梅市沢井の澤乃井ガーデンギャラリーで開催予定。実施要項(12ページから)を参照してください。

 

一般社団法人日本書字文化協会(書文協)
本部 〒164-0001 東京都中野区中野2-11-6 丸由ビル3階
電話03-6304-8212 / FAX03-6304-8213
Eメールinfo@syobunkyo.org ホームページhttps://www.syobunkyo.org

 

 

ご 挨 拶

一般社団法人・日本書字文化協会
代表理事・会長 大平 恵理

審査は実物を見なければ

コロナ禍がわずかに終息の兆しを見せてきていますが、まだ気を緩められる状況ではありません。書文協も「書写書道の学びは止めない」を掲げて事業を遂行しております。

2月8日には、第10回伝統文化大会の最終審査会を東京都中野区の区立もみじ山文化センター(中野ゼロホール)で開催しました。東京都が本日の都内の新規患者発生数は17,113人と発表した日でした。書文協中央審査委員会からは加藤東陽審査委員長お一人に出席頂き、協議しながら審査を進めていただきました。書文協からはいつものように渡邉啓子(副会長、事務局長)、池田圭子(教学参与)も加わり、厳正公平な審査を行いました。コロナ禍の都県境を縦断して出席していただいた加藤委員長には深く感謝いたします。

例え縮小しても、審査会を開いたのは、審査なかんずく書写書道の審査は、実物を見ないと行えない、と確信するからです。墨のかすれを含めて線質、止め、はね、払いなど運筆の全てが醸し出すハーモニーを感じ取るためには本物でなければできません。これは体験から導き出された確信です。

加藤委員長は、全日本書写書道教育研究会の会長を務められるなど、審査力、書写書道教育論に定評のある先生です。書文協での事前審査も、出品団体と判断が大きく違いが出るようなときは問い合わせるなど、全力を尽くしました。胸を張って、審査結果を発表できます。最終審査会はこれまで、書文協会員の希望者には基本的に審査会傍聴を許可してきました。審査の透明性を確保するためで、コロナが終息次第再開致します。

3月初旬ごろには特別賞と本賞を一括して発表できるめどが立ちました。発表は各団体・個人への賞状・副賞の送付により行います。この月刊書字文化2.3月合併号には、文部科学大臣賞、大賞受賞者の皆さんの喜びの声を特集します。

 

書文協設立12周年

一般社団法人日本書字文化協会は、2010年(平成22年)2月2日、東京都中野区を本拠に、設立登記されました。財政など書文協の名義での活動は整備を待ってその夏からとなりますが、設立記念日は2月2日です。10・H22・2・2と覚えてください。今年で12周年となりました。

あっという間の12年間でしたが、文字を扱う団体として公共性の維持を最も大切な事として活動してきました。完全非営利型の一般社団法人としているのもそのためです。

 

基本理念

①書くことは自己表現であり、自分を全肯定した精神で取り組む②正確で美しい日本語の継承発展

③良き伝統文化の維持

 

主な事業

①全国書字検定試験(検定)

②試験結果に基づく段級の付与

③指導者ライセンス(資格)試験

④各種講習会

⑤全国書写書道大会(総合大会、伝統文化大会、臨書展)

 

事業内容の詳細はホームページ(htpps://syobunkyo.org)でご覧ください。

スマホからも読み易い作りになっています。

 

ここ数年は、コロナ禍の中で苦しい活動が続いていますが「書写書道の学びは止めない」ことを目標としています。しかし、優秀作品展示・表彰式・交流会や各種講習会など多くのイベントがストップしています。状況が許し次第、復活していきます。

もうしばらくお待ちください。

 

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書文協充実に新しい動き

成績証明書の新デザイン完成

書文協は、各個人の検定やコンクール大会の成績を記録し、本人と所属団体の開示請求によって成績証明書として発行(有料)しています。書文協が責任を持って発行するこの証明書は、入試や就活時の内申資料として高い評価を受けています。

書文協では、この成績証明書を新たにザインし、よりしっかりしたものにしました。表紙(写真)に続き、課題検定、3つの全国書写書道大会(総合大会、伝統文化大会、臨書展)に含まれる各コンクール成績が記入されます。4月から証明書1通2,000円(税別)で発行する予定です。現時点の記録として、どなたもお申込みいただくことをお勧めします。

 

 

 

専修学院川崎校の開設

書文協の中心的活動は、全国の書塾、園・学校の指導者及びその構成員、個人に書写書道の心構え、技術を教えることです。ただ、現場を持つことの大事さに鑑み、附属の書写書道専修学院も運営しています。本部校(東京都中野区)、多摩支部校(東京都羽村市)に加え、昨年10月、川崎校を開校しました。今年、指導陣の充実、募集活動の活発化など開校作業が本格化します。

川崎校は、神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺を拠点とし、毎月第二日曜日の日曜コース、毎週木曜日コースを開講し、毛筆・硬筆の指導を行っています。武蔵小杉駅は交通の要衝であり、遠くからも通学可能です。関心のある方は、書文協本部にお問い合わせください。

 

 

ベテランの高橋氏が本部講師に参加

京都市の香老舗「松栄堂」に勤務する高橋利基(かずき)さん(41)が本部講師陣に加わりました。中学生時代、大平恵理会長の母親から書道を習ったのが始まりという“書文協先史時代”を知る古参。希少な総合師範免許保持者です。松栄堂は京都の本店だけでなく東京銀座店など全国各地に支店を持つ老舗。勤務状況を見ながら指導をしてもらうことになります。(他の講師陣はホームページ参照)

 

第10回伝統文化大会審査会開く
異常事態下に前大会より4%増の快挙
応募総数は9,383(8986)点

 

各大会の出品者数(カッコ内は前大会数)は以下の通り。

 

年賀はがきコンクール 6,961点 (6,658点)
書き初め展覧会    2,422点 (2,328点)

お正月の風習である年賀状と書き初めにスポットライトを当てた「第10回全国書写書道伝統文化大会(伝統文化大会)」の審査会が2月8日、東京都内公共施設で開かれました。コロナ変異珠・オミクロンの爆発的増加の最中の出品となり、園・学校そして書塾が苦難する状況に、主催者としても胸を締め付けられる思いでした。

大会は予定通り1月21日(金)締め切りで行われました。ところが、年明けからオミクロンの猛威が顕著になりました。前回も非常事態宣言下での締め切りでしたが、今回は宣言も発令されていないのに、コロナ感染者数は、あっという間に過去最高を記録し続ける事態に。統制が取れていないだけ混乱も大きかったようです。

「明日から休校になりました。まだ清書していない生徒がいるのです」。電話口の担当の先生の悲痛な声が耳を離れません。

しかし、皆様の奮闘で、前回の第9回大会より約4%ですが出品数が伸びる快挙となりました。出品者はもちろん、出品作業を進めていただいた全ての人の努力を称えます。日本全体が未曽有の国難からの立ち直りを試されている状況ですが、今大会は、その意味でも画期的だったと思います。

 

今回も縮小審査会に

このところ、書文協中央審査委員に全員出席願う中央審査会が開けていません。

コロナ禍の拡大を避けるためです。今回も、加藤東陽・中央審査委員会委員長のみに出席していただきました。写真審査などもまかり取っている昨今ですが、書文協は「厳正な審査には本物を審査するしかない」との理念を通しています。異常事態下に快諾を頂き、身の危険を賭して都県境を越えていただいた加藤委員長に感謝します審査会には書文協から大平恵理会長、渡邉啓子副会長、池田圭子教学参与が出席しました。

 

賞構成は以下の通り
◆個別コンクール
特別賞

文部科学大臣賞、名誉大賞(前大会と連続して大臣賞候補となったことを称える賞)、大賞(大臣賞に匹敵する作品)、審査委員会賞、書文協会長賞、推進機構理事長賞、小・中・高校長会賞、全書研会長賞、各主催・後援団体の賞、特別教育奨励賞

準特別賞

優秀特選ベスト10

本賞

特選、金賞、銀賞、銅賞

 

◆総合の部

毛筆、硬筆ともに優秀な作品の提出者若干名

トップは文部科学大臣賞、名誉大賞、大賞、伝統文化賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第10回伝統文化大会
受賞者コメント集

第10回全国書写書道伝統文化大会で文部科学大臣賞、大賞受賞者10人の方に喜びをつづっていただきました。長さ調節の必要などから編集の手を入れました。文責は編集部にあります。コメント全文は後日、ホームページに掲載されます。

 

【総合の部】
<文部科学大臣賞
関口 美夢(東京都・青梅市立第二中学校1年)

2月10日のインターホン

ピーンポーン。家中にインターホンの音が響いた。普段何気なく耳にしている音。だが、この日の音はいつもと違った感じがした。
「電報です」。渡された中を開くと、受賞の知らせだった。ん?私が?総合の部で? 急すぎて内容が頭に入らなかった。
先生に何の作品での授賞かを問い合わせると、冬休み中の作品だった。今、冬休みを振り返ってみると、本当に大変な日々だった。学校からの課題や宿題、部活もあった。塾も重なり、習字の特訓を終え、車中で夕食をとり、そのまま塾へ向かった。
あのインターホンから私の意識は一段と上がった。今まで以上にもっと気持ちを込めて書きたいと思った。あっ、また鳴った。けれどやっぱり違う。2月10日のインターホンは私に何か教えてくれた。ハッキリとしたことはまだ分からないが、教えてくれたことを見つけるため、今日もまた、文字を書く。

 

<伝統文化名誉大賞
大平 知雅(埼玉県・大東文化大学1年)

「流れ」を作る極意は努力と楽しさ

私は作品を仕上げる際に、上手く書くよりも流れに任せて書くようにしている。個々の字に関しては、先生に指導されたことを流れに組み込ませていくようにして、直していく。あくまで、私の中で一番優先しているのは流れだ。今回の作品は自分のペースがより表れた作品になったと思う。
私が長く師事をしている先生は、私が納得した作品であっても、次から次へと直す要点を伝えてくださる。そのため近頃は、自分が納得する作品ができても、時間がある限り多くの作品を仕上げる努力をするようになった。一つ一つの作品を適当に書くのではなく、前よりも良いものになるように心がける。自分の中で良いものになったと思えば、その後に書くものも心地よく書くことができる。
無駄に神経を使って書くと気が張ってしまい、硬い字になり、流れを出すことができないので、楽しんで書くことが1番かなと思う。

 

 

 

 

【全国年賀はがきコンクール】
<文部科学大臣賞
八戸 麻友(千葉県・たきのい幼稚園年長)

もっとがんばる

ようちえんで、すごい賞をもらったと聞いて、すごくうれしかったです。
『で』の文字がむずかしかったけど、れんしゅうしているときはとてもたのしかったです。
えんぴつ教室は、お兄ちゃんが通っていたのではじめたけど、字がじょうずにかけるようになってうれしいです。
小学生になっても、もっとたくさんの字をかけるようにがんばりたいです。

 

<文部科学大臣賞
秦 愛乃(福岡県・福津市立津屋崎小学校2年)

泣いたけれど自信がついた

大会の時は、いつもより何まいも何まいもれん習します。よくできない時は、くやしくてだんだんなみだが出てきます。いいだ先生は「あいちゃんなら、きっとできる。自分にまけるな。がんばれ!」といって、頭をなでてくれます。
わたしは、そんな先生と字を書くのが大すきです。たくさんれん習して書いた文字がえらばれて、自分の字に自しんがもてるようになりました。これからも、いっぱいれん習してもっともっとがんばります。つぎは、おけいこをいっしょにしているおねえちゃんとおなじ賞をもらえたらいいなぁとたのしみにしています。

 

<文部科学大臣賞
近藤 紗瑛(埼玉県・狭山市立山王小学校5年)

目標の賞がとれた!

私はようち園に入ってすぐ、三歳の時から字を習いに教室に通い始めました。なかなか思い通りに上手く書けなかった私に、先生が優しく、一文字ずつ丁寧に教えてくれました。
年中の時に初めて賞をもらって、表しょう式に行った時にはピンと来なかったけれど、何度か賞をもらうなかで、文部科学大臣賞が私の目標になりました。教室や家で練習する時は、いつも集中して、お手本をよく見ながら書くように心がけていました。
目標にして、あこがれていた賞を受賞できて本当によかったです。六年生になっても、中学生になっても、文字を書くことがたくさんあると思います。これからも丁寧にきれいな文字を書いていきます。

 

<文部科学大臣賞
松元 琳音(福岡県・大野城市立平野中学校2年)

コンクールを通じて成長

コンクールの作品としては初めて行書に挑戦しました。中太に書くこと、終筆を柔らかくすることに気をつけて、文字が柔らかい印象になるように書きました。特に、終筆を柔らかくすることは難しく、先生にコツを教えてもらいながら何度も練習しました。枚数を重ねるうちにできるようになっていったときは、コンクールを通して成長していることを感じ、嬉しくなりました。
このような素晴らしい賞をとることができたのは、丁寧に教えてくださった松本先生のおかげだと思っています。いつもありがとうございます。
これからも努力を続け、書写書道を頑張っていきたいと思います。

 

<大賞
岩本 芽依(神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校2年)

好きだから集中できた

今回、納得のいく作品を仕上げられたのは、日々の基礎の積み重ねとお稽古を通して身についた集中力、先生方のご指導があったからだと思います。限られた時間の中でいかに多くを吸収し、それを作品にまとめるか。わずかな時間だからこそ、とにかく練習に充てられる時間はそこだけに集中するように取り組んできました。日頃のその取り組みが基礎となり、大会の作品を仕上げるにあたっても繋がっていたと思います。
そのように常に気持ちを持って取り組んでこられたのは、書を書く時間が好きだという気持ちが根本にあったからだと思います。お稽古に取り組んでいるときは楽しく、だからこそ集中して過ぎる時間はあっという間でした。
これからも楽しいという気持ちを持って、書にまっすぐ取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

【全国学生書き初め展覧会】
<文部科学大臣賞
伊藤 花菜美(愛知県・刈谷市立かりがね小学校6年)

感謝の心もち続けたい

先生から文部科学大臣賞受賞を告げられ、自分の中で一瞬、時が止まりました。とてもうれしくて泣けてきました。
練習から帰る時、お母さんにこの事を伝えると「ええっ!!すごい!!おめでとう!!」と拍手をしながら喜んでくれました。 受賞したことにより、家族みんなが喜んでくれるのが何よりうれしかったです。
自分の理想を超える作品がなかなか書けず、落ちこんでいる時、先生が「もっと自信を持って書いてごらん。」と、言ってくださいました。そのおかげで私は、自分に自信を持って練習に取り組め、納得いく作品が書けました。いつも迎えに来てくれた両親。これからも自分が沢山の人に支えられているのだということを忘れず、感謝の心を持ち続けていけるよう心がけていきたいと思います。

 

<文部科学大臣賞
廣瀬 光汰(岡山県・明誠学院高校3年)

米芾をこれからも追及したい

受賞した作品は、宋の四大家の一人である米芾が書いた「蜀素帖」を臨書したものです。高校入学と同時にこの古典を勉強し始めたわけですが、米芾の代表作とも言えるこの古典は、変化に富み抑揚のある線や文字の中の白、絶妙な間合いなど、私に多くのことを教えてくれました。しかし、まだまだ完璧ではありませんので、大好きな米芾をこれからも追求していきたいと考えています。
今回の受賞は、先生方からのアドバイス、何より陰で支えてくださる両親のお陰と本当に感謝しています。今回の受賞を励みに、今後も感謝を忘れず制作に取り組みたいと思います。この度は、本当に有難うございました。

 

<大賞
本橋 明日香(東京都中野区立中野中学校2年)

好みの字は人それぞれ

今冬、実は私は学校の書き初めでは銀賞で、金賞には一歩及びませんでした。
学校の先生方曰く「本橋さんの作品は字が太くて大きすぎる」とのことでした。そう言われた時は、私が書道を始めた小1から今まで積み上げてきたものを否定された気がしてそれなりに落ち込みましたし、自分の字に自信が持てなくなったものです。書道には様々な流派があり、太く大きく書くのを好む方もいらっしゃれば細く小さめに書くのを好む方もいらっしゃいます。正解はなく、全て書き手の好みです。学校の先生方と私とでは好む字が違ったのだ、そう思えるようになったら、学校の先生方から言われたこともあまり気にならなくなりました。
夏季の大賞はそれまでの私の努力が認めていただけた証。今回の冬季の大賞は私の書く字が認めていただけた証。そう思っています。私は私の書く字が好きです。

 

第7回臨書展を開催

渡邉啓子・実行委員長あいさつ

私が東京都青梅市在住で同市日本中国友友好協会員の事もあり、
臨書展実行委員長を仰せつかっています。早いもので、もう7回目を迎えました。書文協では数少ない年齢制限なしのコンクールです。お気軽に楽しんでいただければ、と思います。
青梅市の多摩川上流、沢井の渓流地を当臨書展の舞台として想定しているところがユニークです。そこには中国蘇州の寒山寺を勧請した日本寒山寺が建ち、漢詩・楓橋夜泊(ふうきょうやはく)を書いた石碑があり、鐘突き堂から鐘の音が川面を流れます。石碑も鐘も蘇州を模して造られました。
中国の古典を模写することの多い臨書の雰囲気に浸れる場所です。コンクール後には、この東京の奥座敷とも言える多摩川渓流の横で、優秀作品展が開催されます。機会がありましたら、ぜひ当地を訪れていただければ幸いです。

 

<書文協臨書展の歴史>

東京都を縦断する一級河川、多摩川の上流部(東京都青梅市沢井)に「日本寒山寺」があります。明治時代、蘇州・寒山寺の呼びかけに応え、地元の篤志家たちが建立したもので、蘇州・寒山寺に立つ漢詩「楓橋夜泊」の碑文と同じ碑があります。書文協臨書展は、東京の隠れた日中友好の場であるとも言える日本寒山寺周辺を、書文協臨書展がイメー
ジする場所としています。
実施要項にありますように臨書の常設課題として漢詩「楓橋夜泊」があるのはそのためです。
また、書文協の中心的指導者らは、日本寒山寺の碑文を臨書するなどこの場を書道研鑽の場としました。ここは、いわば書文協発祥に縁の深い地とも言えます。指導者らは、これまで蘇州を中心に10度近く中国大陸を訪れ、多くの中国の方々と知り合い、おかげさまで。これまで各団体の後援を頂いて来ました。

 

 

第7回臨書展実施要項

臨書とは、大まかに言えば、書の古典を模写することを言います。書道を学ぶ上で、書く技術を高めるためのとても大事な学びとされています。高校書道科のカリキュラムでは、臨書が重視されているのがわかります。また、古典の多くは中国の優れた書作品です。国際化時代の異文化理解の手始めとして、漢字同文の隣国の文化を知ることはとても意義があります。
こうした目的から、書文協は幼少のうちから臨書に親しめるように工夫した臨書展を開催、今年度で7回目となりました。

1.主催

一般社団法人日本書字文化協会

実行委員長・渡邉啓子

 

2.後援

毛筆指導は「書き方」を学ぶことであり、書く過程を学ぶことが主眼である>と強調されました。

東京都青梅市日本中国友好協会

青梅市

中華人民共和国駐日本国大使館文化部

中国書法学院

国際芸術家連盟

NPO法人日中友好交流促進会

中国国立南京芸術学院日本校

蘇州・寒山寺

蘇州呉昌碩研究会

 

3.作品〆切

令和4年4月22日(金)必着  ❖末尾の注意事項に留意

 

4.応募資格

全部門とも年齢不問

 

5.募集部門

※用紙はいずれも縦長、縦書き使用。落款は、落款印のみは不可。

<臨書の部>

用紙は半切、八ッ切、半紙
① 自由課題
  高校教科書臨書教材から4文字以上

② 常設課題
   漢詩・楓橋夜泊の1句以上、
   1句中の四文字、三文字でも可

<楷書書写の部>
下記から選ぶ。用紙は半紙、八ッ切
1字:月、満、天、漁、火、城、外、の中から1文字
2字:漁火
3字:寒山寺

 

月 落 烏 啼 霜 満 天
江 楓 漁 火 對 愁 眠
姑 蘇 城 外 寒 山 寺
夜 半 鐘 声 到 客 船

 

6.手本

指定課題の部は漢詩・楓橋夜泊の拓本をA3判に複写したものを、楷書書写の部の手本(大平恵理揮毫)はA4判で計9枚。手本はいずれも1枚当たりA4判110円、A3判220円。希望者は送料110円を加えた相当額分の切手を添えて、書文協本部臨書展係りに申し込んでください。※金額は消費税込

 

7.出品方法

①作品に出品票を貼付する(出品票には出品券を貼付)
②応募総括用紙、応募明細用紙を同封し送付

※ 6.手本 及び 7.出品方法

①、②、手本は、書文協ホームページからダウンロード、または書文協にご請求ください。❖出品票に貼付する出品券は書文協より発行いたします。
出品料をお振込みの上、その受領証またはコピーを応募総括用紙に貼付して
下さい。

 

8.出品料

臨書の部は1点1,000円(幼児・小中学生は700円)
楷書書写の部 同700円(幼児・小中学生は500円)
個人出品は一律1点1,500円
※いずれも消費税別

 

9.振込先

ゆうちょ銀行

名義 一般社団法人日本書字文化協会
=振込用紙にてお振込みの場合=
記号 00130-1-728113
=上記以外からお振込みの場合=
店名 〇一九(ゼロイチキュウ)  口座番号 当座 0728113

 

10.賞

大賞(臨書の部1・2から)

中華人民共和国駐日本国大使館文化部賞

中央審査委員会賞

日本書字文化協会会長賞

青梅市日中友好協会会長賞

日中文化交流促進会理事長賞

優秀賞

 

11.展示会

2022年5月31日(火)~6月5日(日)

東京都青梅市沢井2-970  澤乃井ガーデンギャラリーで開催

開催時間11:00-16:00 最終日は14:00まで

近づいたら書文協ホームページで確認してください。

 

12.審査員

加藤東陽(書文協中央審査委員会委員長、東京学芸大名誉教授、全日本書写書道教育研究会会長)

加藤堆繋(同委員会委員、東京学芸大学教授、前文部科学省教科調査官)

豊口和士 (文教大学教授、文部科学省教科調査官)

大平恵理(日本書字文化協会会長)

 

13.作品提出先

一般社団法人 日本書字文化協会

〒164-0001

東京都中野区中野2-11-6 丸由ビル3階
電話:03-6304-8212
FAX:03-6304-8213

E-mail info@syobunkyo.org
書文協ホームページ:https://www.syobunkyo.org

 

・作品提出上の注意

①臨書展は年度末行事ですが、状況に鑑み、締め切りを4/22まで延期してあります。

出品時の学年は令和3年度(令和4年3月末まで)学年を記入してください。

②出品料、手本代は第6回と同値段です。別に消費税が必要です。

長野秀章氏が毎日新聞に連載

書文協中央審査委員で東京学芸大学名誉教授の長野秀章(竹軒=ちくけん)先生が、毎日新聞朝刊東京版に「書教育漫遊」PARTⅡの連載を始めました。毎月最終金曜日に
掲載されるもので第1回は1月28日付け、2回目は2月25日に掲載されました。
第1回は「書き初め指導における現場教員の思い」のタイトルで、この冬の各学校段階での書き初め指導の実態を報告。「平成時代に教員になられた多くの方は、毛筆指導に対して“苦手意識”や“畏怖感”に近いものが存在するのも確かである」と看破。「今の教員研修の在り方を今一度見直す時期に来ているように思える」と提言しています。第2回は「研究発表は授業を活性化させる大事な要素」。研究授業が全国的に減少していると指摘した。長野先生は長く文部科学省教科調査官を務められ、現場にも行政にも強い立場から歯に衣をきせない辛口評論を展開されていくと思います。ご愛読ください。

 

指導者ライセンス試験に挑戦しよう

年に2回の指導者ライセンス(資格)試験が5月に行われます。3月20日までに申し込み手続きをする必要があります。同試験は書文協の学びの中でも中核をなす部分です。皆さん、奮って受験しましょう。
ライセンス試験は、書文協が「この人は、ここまでなら他人に教える力があります」と外に向かって証明するための試験(ライセンス手帳、認定証の写真参照)。社会的な信用度も高く、サークルでの指導など有効に活用されています。また、学びの軌跡として資格を取得している人もいます。
検定の種類だけライセンス試験がありますが、現在見直しを検討しております。現在主に実施しているのは、えんぴつ指導者ライセンス、硬筆指導者ライセンス、毛筆半紙指導者ライセンスです。
検定とライセンス試験は切り離されています。ですから検定の進み具合にかかわらずライセンス試験にチャレンジできますが、毛筆半紙など一部に検定受験成
績と連動してライセンスを取得する制度も並行しております。
詳細は書文協ホームページのバナー「検定・ライセンス」をご覧ください。

写真は、ライセンス手帳表紙、認定証