書写書道硬筆実力(課題)検定実施要項
1.名称 書写書道硬筆実力(課題)検定
2、主催 一般社団法人 日本書字文化協会
3、硬筆課題検定の意義
文部科学省の学習指導要領は、学校授業の大綱を定めるものですが、新たに硬筆(鉛筆・ペン)の勉強が小学校から高校まで、一貫して重視されて行くことになりました。毛筆主導だったこれまでに比べて大きな変化です。硬筆課題検定は、こうした動きを先取りしてそれまでの硬筆楷書、行書検定を一本化し、さらに草書まで取り入れて2014年に始まりました。楷書、行書、草書と硬筆のほぼ全てを学べます。日常に使う実用的硬筆を考えた場合、どうしてもこの流れが必要です。
4、検定テキストの特徴「言葉の力」
「理解力、判断力、表現力」を養うことが学校教育の大きな目標とされ、この流れの中で大学入試も記述式中心に大きく変わる方向になりました。これに応えて、新硬筆検定テキストも「言葉の力・文章表現力」を育てる工夫をしています。課題文を練るだけでなく、各巻に「言葉の森」シリーズを配し、また、8課題とは別に手紙文や実用文など言語学習となるものを収録しています。
5、検定試験実施、結果・添削返却
検定試験は偶数月の年6回実施。当該月20日までに書文協本部必着で送付、次月下旬を目途に審査結果とワンポイント添削された受験作品を発送します。
6、受験方法
書文協指定の硬筆共通清書用紙で、課題番号に合った用紙を使用し、手本を見ずに仕上げる。清書の際の課題は、テキスト表紙裏の課題一覧を参照のこと。
7、検定料(税抜価格)2021.4現在
幼児編~3巻 | 4~6巻 | 7~9巻 | 10~12巻 | 13~15巻 |
500円 | 550円 | 600円 | 650円 | 700円 |
8、段・級の付与と「評価の観点」
全120課題の進度に応じて段・級を付与する。進度の測定は検定成績の累積(点)によらず、その課題で求められる「評価の観点」に合格したことで測る。「評価の観点」は、学習指導要領に準拠し「とめ、はね、はらい」など技術的に身に付けるべき点を50項目にまとめたもので、書文協の指導方法の中核を成すものである。合否到達ラインは48番課題までは60%、それ以降の課題は70%とする。不合格でも次の課題に進めるが、段・級が付与されるにはそこまでの「評価の観点」が全て合格していなければならない。
段級は10級から順に10段まで20段階。(課題番号と段級の対照は別表参照)
9、検定テキストと課題
新硬筆検定テキストは書文協出版部が作成する本シリーズ(全15巻)と準備編「はじめてのえんぴつれんしゅうちょう」(KADOKAWA角川書店発行、大平恵理・書文協会長著)がある。本シリーズは各巻8課題計120課題で構成しており、第1巻から学習することを原則とする。各巻とも学年相当の内容を盛り込んでおり、第1巻は小学1年生、第7巻は中学1年生、第10巻は高校1年生、13巻以上は大学生・一般相当の学年相当スタイル」。
準備編テキストでも合格すれば10~8級が付与される。
10、合格した検定課題で付与される段級
段・級 | 課題番号 | テキスト名 | 標準学年 |
10~8級 | 1~10 | はじめてのえんぴつ練習帳 | 年長以下 |
7級 | 1~8 | えんぴつ・ペン文字練習帳1巻 | 小1 |
6級 | 9~16 | 〃 2巻 | 小2 |
5級 | 17~24 | 〃 3巻 | 小3 |
4級 | 25~32 | 〃 4巻 | 小4 |
3級 | 33~40 | 〃 5巻 | 小5 |
2級 | 41~44 | 〃 6巻 | 小6 |
1級 | 45~48 | 〃 〃 | 〃 |
初段 | 49~52 | 〃 7巻 | 中1 |
2段 | 53~56 | 〃 〃 | 〃 |
3段 | 57~64 | 〃 8巻 | 中2 |
4段 | 65~72 | 〃 9巻 | 中3 |
5段 | 73~80 | 〃 10巻 | 高1 |
6段 | 81~88 | 〃 11巻 | 高2 |
7段 | 89~96 | 〃 12巻 | 高3 |
8段 | 97~104 | 〃 13巻 | 一般① |
9段 | 105~112 | 〃 14巻 | 一般② |
10段 | 113~120 | 〃 15巻 | 一般③ |
11、特別段級認定試験の実施、“飛び級”あり
標記認定試験が下記3つのケースで行われる。①旧検定(硬筆楷書、行書検定)から新硬筆検定に移行する場合②他団体の段級から書文協段級に移行する場合③新硬筆検定を進めている人の実力がぐんと伸びた場合、である。これは“飛び級”を認めることであり、③の場合は、最高2ランク上昇までとなる。
同試験の詳細については、別記、特別段級認定試験規則を参照のこと。
12、新硬筆検定添削指導コース(個人向け)
新硬筆検定は教場の指導者とタイアップして効果が上がるように工夫されているが、教室に所属していない個人向けに同コースを設けている。通信教育は現在リニューアルのために休止中であるが、新硬筆検定を通信教育的に学ぶためのコース。2か月で2課題の添削指導の後、検定試験を受験する。特別段級認定試験で“飛び級”もある。
・入会金(登録料) 2,100円。スタートセットを付与。
・検定料 1,620円(月額・消費税込)。会費、検定受験料、通信費(書文協本部からの発送)を含む。
13、事務局(作品・受験料等送付、連絡先)
一般社団法人日本書字文化協会本部
〒164-0001 東京都中野区中野2-11-6 丸由ビル3階
電話:03-6304-8212(平日10:00-17:00)
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Email:info@syobunkyo.org
ホームページ:https://www.syobunkyo.org
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記号 00130-1-728113 名義 一般社団法人日本書字文化協会
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