書写とは、小中学校で習う書道のことです。書写の学習は「文字は、人のコミュニケーションの手段」ということに重点を置いており「正しく、整えて、読みやすい文字」を書く力をつけることが文部科学省の学習指導要領に定められた学びの主目的です。芸術科目に属する高校書道と異なる点です。
書文協の書写学習は、学習指導要領に完全準拠しつつ、毛筆も硬筆(えんぴつやペン)も磨きぬかれた美しい文字を手本に学ぶことが最大の特色です。美しい文字を書くには美しい手本が必要なことは言うまでもありません。
魅力あるブランドとして打ち出している「書文協文字」は、書写書道家として第一人者の大平恵理氏(書文協会長)の手書き文字のことを指します。書写の基本を徹底した書家だけが持つ平明な美しさに満ちた文字として多くのファンがいます。そこでは、交流の道具として文字を書く書写と、文字表現の美を追い求める書道は一体のものになります。ある高名な書道家は「大平氏の書は用美一体の極致を示すもの」と評しました。
ここでは、大平恵理は旧・日本書写能力検定委員会時代から全国大会や検定の手本を20年以上にわたってほぼ一身に担って書き続けてきました。ここでは毛筆、硬筆手本について約50点ずつ、硬筆文字の例は約100字を公開します。
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