伝統文化大会の「全国年賀はがきコンクール」(硬筆)は指定課題のみ「学生書き初め展覧会」(毛筆)は指定課題と自由課題があります。総合大会と同じく、過去大会の課題から好評だったものを選びました。
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今回は特に語句的な共通テーマは設けませんが、留意したいこととして「ひらがな難易度表」と「評価の観点表」に注目することを大事な目的にしました。この2つの表は、書文協が考案した独自のものです。
◆ひらがな難易度表
ひらがなは、漢字の草書体を字源として日本が生み出した文字で、漢字かな交じりの日本語の6 割以上を占めている、と言われます。その書き方の難しさはそれぞれに違います。 ひらがなを順次覚えていくチャートとして作られたのが「ひらがな難易度表」です。
◆「評価の観点表」
止め・はね・払いなど、覚えて欲しい書写書道のルールを50(表内はそのうち30項目)の項目にまとめた表です。検定やコンクールで出されてきた作品を、この評価の観点に照らして審査しています。この指定課題の評価の観点はどこか、は公開されます。評価されるポイントを知ることで書写書道は学びの道筋を得ます。課題の言葉をきっかけに、教室で先生と生徒さんの間で語り合われることを期待します。各課題につての評価の観点は11月末に公開予定です。
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課題・手本
年賀はがきコンクールについては指定課題のみ、書き初め展覧会については指定課題と自由課題があります。指定課題については参考手本を発行しています。
手本通りに書かなくてはいけないということではありません。流派を超えた審査が書文協の理念です。止め、はね、払いや点画など、身に付けなくてはいけないルール、技術を しっかりと参考手本から読み取ってください。また、文字の配置、 配列も手本を参考にしてください。
◆令和の書き方
参考手本の 令 について
学校では「教科書体」をもって書き文字の基本とすることが大勢となっています。書文協も教科書体で書いています。
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*用紙は書文協作成応募用紙あるいは日本郵便はがき使用(実施要項参照)
幼児(年少年中)
つくる
なまえ
幼児(年長)
おめでとう
なまえ
小1
おめでとう
きちんとあいさつ
三年正月
小一 氏名
小2
おめでとう
たくさん字をおぼえます。
三年正月
小二 氏名
小3
明けましておめでとう
朝ごはんをしっかり食べます。
三年正月
小三 氏名
小4
新年おめでとうございます
たくさん星ざをおぼえたいと思います。
令和三年正月
小四 氏名
小5
新年おめでとうございます
たくさん本を読み、知識を深めたいと思います。
令和三年正月
小五 氏名
小6
明けましておめでとうございます
中学生になったら地域のボランティア活動に参加します。
令和三年正月
小六 氏名
中学(楷書、行書同一)
明けましておめでとうございます
地球環境のため、リサイクルなど身近なことからやっていきます。
令和三年正月
中一、二、三 氏名
高・大・一般(行書)
謹賀新年
風のにおい、日々のうつろいを感じる人間になりたいと思い
ます。
氏名
指定課題の用紙は、幼年~小2は半紙、小3~中3は八ツ切、高校・大学生は半切です。(他自由課題の用紙等、実施要項を参照)
幼年(年少―年長)
く
小1
いし
小2
よむ
小3
つよい心
小4
元気な子
小5
日新の志
小6
信じる仲間
中1(楷書・行書)
頂上に挑む
中2(行書)
力強い前進
中3(行書)
至誠天に通ず
高校
<漢字の部>
夕陽無限好
<かなの部>
斧入れて香におどろくや冬木立
大学
<漢字の部>
両岸猿声啼不住 軽舟已過万重山
<かなの部>
春は花夏ほととぎす秋は月 冬雪さえてすずしかりけり